大会長挨拶
大会長挨拶:日本人間工学会第66回大会の開催にあたって
日本人間工学会第66回大会 大会長 榎原 毅 (産業医科大学・人間工学研究室 教授) |
今回,第66回大会の大会長を仰せつかりました産業医科大学の榎原毅(えばらたけし)です.大会テーマは「Borderless Ergonomics」とさせていただきました.今回の大会では,人間工学を取り巻く様々な“境界”を取り払うことを考えています.身体・認知・組織人間工学といった専門領域の境界,社会文化的性差による社会参画の境界,コミュニケーション言語の境界など,私たちの周りには多くの境界が存在します.それら様々な境界=壁を取り払う,新しいスタイルの全国大会を九州の地で開催致します.
九州は,歴史的には200年間続けられた鎖国を終え,明治維新を経て新しい近代国家の成立の原動力となった薩摩藩,鎖国の時代に西洋との貿易を続けた長崎・出島を思い起こす人も多いでしょう.あまり知られていませんが,大会を開催する北九州は,九州最北端に位置する九州の玄関口です.日本初の製鉄所である官営八幡製鐵所が1901年に開設され,明治・大正・昭和へと日本が近代国家建設へ向け躍動した時代の陸上・海上交通の要衝であった地域です.様々な境界を解放し,新しい時代の変わり目を牽引してきたこの九州の地で,人間工学および日本人間工学会にまつわる境界を取り払う新しいスタイルの全国大会の開催を試みます.詳細は第3報にてお知らせ致します.大会開催に関するご要望があればお気軽に大会事務局までご連絡ください.
多くの皆様のご参加を賜りますよう,よろしくお願いいたします.
実行委員会
【大会長】 | 榎原 毅 | 産業医科大学・人間工学研究室 教授 |
【実行委員長】 | 村木 里志 | 九州大学大学院芸術工学研究院 教授 |
【副実行委員長】 | Loh Ping Yeap | 九州大学大学院芸術工学研究院 助教 |
【事務局長】 | 谷 直道 | 産業医科大学・人間工学研究室 助教 |