講演情報

[10a-N201-11]イオン液体のゼーベック係数の温度依存性

〇稲田 凌1、越智 光之介1、花村 友喜1、夛田 博一1 (1.阪大院基礎工)

キーワード:

イオン液体、熱電変換、ソレー効果

高粘度イオン液体C10MIMBF4のゼーベック係数の温度依存性を測定した。ゼーベック係数は、室温において+1.7 mV/Kと高い値を示したが、温度上昇に伴って減少し、約60 ℃で符号が反転した。温度上昇により粘度が低下し、イオン拡散の機構が変化したと考えられる。また、ゼーベック係数が温度に対して単調減少することからSoret効果によるイオンの拡散は、濃度勾配よりも熱勾配が支配的であることが示唆された。