講演情報
[10p-N201-1]CdSnAs2の組織と熱電物性に対する凝固速度の影響
岸田 翔輝1、岡本 範彦2、勝部 涼司3、永岡 章4,5、住吉 壱心1、西岡 賢祐4,5、市坪 哲2、〇野瀬 嘉太郎1 (1.京大工、2.東北大金研、3.名大工、4.宮大工、5.宮大GXセンター)
キーワード:
カルコパイライト、過冷却凝固、高パワーファクター
カルコパイライト化合物であるCdSnAs2 (CTA) はノンドープでn型伝導を示し,0.3 eV程度の狭いバンドギャップと,103〜104 cm² V⁻¹ s⁻¹の非常に高い電子移動度を有することから,有望なn型熱電材料である.これまでに,ホットプレス法による焼結体において,600 K で0.2程度のZTが報告されている.本研究ではより簡便な手法として,凝固によるバルク結晶作製を検討した.その結果,凝固速度を適切に制御することで,従来報告を上回る熱電性能を実現できることを見出したので,報告する.