講演情報

[7a-N103-10]BNCT照射場における高速中性子弁別測定のためのBeOセラミック板とHDPEを用いた新規検出構成の提案

〇(M2)高橋 玲央1、田中 浩基2、松本 真之介1、若林 源一郎3、眞正 浄光1 (1.都立大、2.京都大、3.近畿大)

キーワード:

高速中性子、ホウ素中性子捕捉療法、モンテカルロシミュレーション

従来、HDPEコンバータを利用した高速中性子測定法は知られていたが、広い中性子エネルギー分布を持つBNCT照射場では熱中性子の(n, γ)反応に伴うγ線がノイズとなり、弁別が困難だった。本研究では、BeOセラミック板をHDPEコンバータの前後に配置し、その信号差分からγ線成分を除去する新手法を提案した。PHITS解析により、本手法がBNCT環境下で高速中性子を高精度に弁別できる可能性が示唆された。