講演情報
[7p-N201-12][第58回講演奨励賞受賞記念講演] 還元性金属蒸気によるチタン系ペロブスカイト型酸化物の低温焼結
〇細野 新1、山田 高広1 (1.東北大)
キーワード:
半導体、焼結、セラミックス
チタンを含むペロブスカイト型複合金属酸化物は、水素・窒素混合気等の強還元性雰囲気中、1400 °C付近の高温処理で半導体化を伴って焼結し、主に可変抵抗素子として利用されている。我々は本年春の講演会にて、BaTiO3の圧粉体をナトリウム蒸気を含む雰囲気で加熱すると、800 °Cで相対密度95%以上の半導体を得られ、Positive Temperature Coefficient (PTC)サーミスタ特性を示すことを報告した。本講演では焼結メカニズムを調査するため、焼結対象にCaTiO3とSrTiO3、蒸気源とする金属にNaと同じく強還元性のKおよび還元性の弱いZnを追加した実験結果を報告する。