講演情報

[7p-N201-7]X線吸収分光法によるSnTiO3の熱安定性の研究

〇(M2)野田 眞太郎1、中島 伸夫1、長谷川 巧1、石松 直樹2、丹羽 尉博3 (1.広大院先進理工、2.愛媛大GRC、3.KEK-PF)

キーワード:

SnTiO3、X線吸収分光法

Sn2+をAサイトに持つSnTiO3はPbTiO3以上の強誘電性が理論予想されるが、Sn2+の酸化制御が合成の鍵である。本研究では、X線吸収分光法を用いて、様々な焼成条件で合成された試料のX線吸収端近傍構造を観察し、Snの価数安定性を解明した。さらに、焼成条件の影響を慎重に解明するために顕微ラマン分光測定を行い、SnTiO3の熱安定性と構造崩壊のプロセスを実証した。SnTiO3は誘電体のみならず、触媒活性材料としての展開可能性も示唆するものである。