講演情報
[7p-P03-25]スピン波の定在波による高次高調波を伴う共鳴スピンポンピング
〇(P)星 幸治郎1,2,3、山口 皓史4、日置 友智1,3,5、齊藤 英治1,2,3,5 (1.東大工、2.東大BAI、3.理研CEMS、4.神戸大、5.東北大AIMR)
キーワード:
スピントロニクス、スピン流、スピン波
本研究では、スピン分裂したバンド間の動的なフェルミ面のネスティング効果による電子の応答の高次高調波生成を実証した。具体的には、強磁性体中の交流磁場下のスピン波励起をLandau-Lifshitz-Gilbert方程式を用いて計算し、Brouwer公式を用いてスピン流を数値的に計算した。計算の結果、非線形マグノン散乱によるスピン波の定在波の励起によって、急峻なピークとディップを含む交流スピン流が生成されることが分かった。さらに、この交流スピン流は高次高調波を示すことが分かった。また、あるフェルミエネルギーにおいて、高調波の次数が爆発的に増大することが分かった。講演では、詳細な計算方法と計算結果について報告する。