講演情報

[8a-N206-7]STM誘起発光におけるキラルPTCDI分子のクラスターサイズに依存した光学活性評価

〇服部 卓磨1、春名 泰成1、重久 瑠1、松羅 翔大2、齋藤 彰1、大須賀 秀次2、桑原 裕司1 (1.阪大院工、2.和歌山大システム工)

キーワード:

走査トンネル顕微鏡、円偏光発光、トンネル電流誘起発光

本研究では、走査型トンネル顕微鏡によるトンネル電流誘起発光を用いてキラル分子の円偏光発光を単分子レベルで測定し、単分子とクラスターでの光学非対称性の違いを評価した。数十個の分子を測定すると、単分子に比べて、クラスターの方が左右円偏光の発光強度差を示す光学非対称性因子が大きくなった。この結果は、クラスターを形成することによって、分子間の相互作用により吸着構造が変化したことに起因していると考えられる。