講演情報
[8a-N306-1]Confined Waterにおける和周波発生分光スペクトルの第一原理分子動力学シミュレーション
〇大戸 達彦1、Fujie Tang2、Yongkang Wang3、Xiaoqing Yu3、Kuo-Yang Chiang3、Chun-Chieh Yu3、Yunfei Chen4、永田 勇樹3、Mischa Bonn3 (1.名大院工、2.廈門大、3.MPIP、4.東南大)
キーワード:
機械学習分子動力学法、和周波発生分光
ナノスケール領域に閉じ込められた水(confined water)は、バルクの水とは異なる相転移やイオン輸送特性を示すことが近年指摘されている。その原因としては空間的な制限に起因し、水素結合ネットワークがバルクの水と大きく異なることが挙げられているものの、そのような少数の水分子の配向や水素結合ネットワークを実験的に観測することは困難であった。本研究では、第一原理分子動力学シミュレーションと機械学習力場を用い、界面水およびconfined waterの和周波発生(SFG)分光スペクトルを計算した。オングストロームレベルの閉じ込めに至るまで、閉じ込め効果ではなく界面効果が水の構造を支配していることが示された。