講演情報
[8a-N321-1]DLC成膜用真空アーク蒸着装置における陰極点駆動と放電安定性
〇佐野 絃貴1、佐野 春1、渡辺 聖也1、滝川 浩史1、杉田 博昭2、服部 貴大2、儀間 弘樹2 (1.豊橋技科大、2.オーエスジー(株))
キーワード:
ダイヤモンドライクカーボン、ta-C、陰極点駆動
ta-C膜は真空アーク蒸着法で成膜される。我々はコイル状陽極を備えたHR-FADの開発と改良を進めている。本装置の課題は放電不安定性で,特に陰極点の逸脱が問題である。過去,磁界印加による制御を行い,一定の効果を得られたが,さらなる安定化が求められた。今回,外周電磁石磁界を強めることで自己消弧回数が減少し,放電安定化に寄与した。理想陰極点駆動位置が内側に移動し,逸脱が抑制されたためと考えられる。