講演情報

[8a-N321-6]N-DLC電極の構造制御による電気化学応答と醸造製品の分類

〇(M1)萌出 大道1、赤坂 大樹2、青野 祐美3、針谷 達4、向山 義治1、平栗 健二1、大越 康晴1 (1.電機大、2.東京科学大、3.鹿児島大、4.岐阜大)

キーワード:

DLC、電子舌

本研究では、N-DLC電極を用いて日本酒の識別を試みた。CH₄/N₂混合ガスで成膜したN-DLCは、sp²構造の秩序化と水素終端の抑制が確認され、DLCより高い電気化学応答を示した。単一電極型電子舌として、異なる精米歩合の日本酒に対しCV応答の差異を定量的に評価し、識別性能の向上を確認した。ラマン分光およびFT-IR分析により膜構造を詳細に解析し、応答との相関を明らかにした。得られた知見は、今後の食品評価技術への応用が期待される。