講演情報
[8p-N201-9]IoTエッジセキュリティシステムに向けた銀ナノ粒子集合体素子を用いた軽量暗号システム
〇田端 大貴1、Srikimkaew Oradee2、宇佐美 雄生1,3、荒木 俊輔4、田中 啓文1,3 (1.九工大生命体工、2.ワライラック大理、3.九工大Neumorphセンター、4.九工大情報工)
キーワード:
ナノ微粒子、IoT、暗号化
本研究では、Ag/Ag₂Sナノ粒子の非線形応答特性を活用し、医療IoT向けの軽量暗号を構築した。心拍信号をデバイスに印加して得た出力信号は、NIST SP 800-22において15項目中9項目に合格し、一定のランダム性を確認した。復号は各デバイスの入出力特性に基づき、MSE 0.13で再現可能であった。外部演算資源を用いず暗号・復号を実現でき、計算資源に制約のあるエッジデバイスへの応用が期待される。今後はさらなる暗号強度の向上と実装最適化を目指す。