講演情報

[8p-N306-13]安定な開殻状態をもつ単一分子のスピンフィルター効果に対するハバード模型解析

〇西出 有毅1、大戸 達彦1、君塚 肇1 (1.名大院工)

キーワード:

分子スピントロニクス

本研究では、安定な開殻三重項状態をもつ6,6'-Biindeno[1,2-b]anthracene(BIA)分子を対象にハバード模型を構築した。そこから、グリーン関数法を用いてスピン依存透過関数を計算することでスピンフィルター効果を解析した。結果としてσ結合を介して対称な構造をもつ開殻三重項分子では、σ結合に対して点対称に電極を架橋することで高いスピンフィルター効果を得られることが示唆された。