講演情報
[8p-S203-4]脂質二重膜-イオン配位構造の塩濃度応答に対する水中XASと物性評価
〇金城 ゆう1、長坂 将成2、奥脇 弘次3,4、望月 祐志4,5、手老 龍吾1 (1.豊橋技科大、2.分子研、3.JSOL、4.立教大、5.東大(生産研))
キーワード:
脂質二重膜、X線吸収分光法、FMO-DPD
本研究では水中X線吸収分光法(XAS)を用いて,脂質二重膜中の脂質分子の電子状態を測定し,脂質分子へのイオン配位構造を明らかにすることを目的とする。Na⁺およびK⁺濃度を変えてDOPC二重膜のXAS測定を行い,リン酸基由来成分の塩濃度依存性が観察できた。得られたスペクトルは第一原的計算によって得られた内殻励起スペクトルで塩濃度依存性を検証した。さらにFRAP法により拡散係数を測定し,塩濃度依存的な膜物性の変化の調査を行った。