講演情報
[9a-N202-1]L-bandに発振波長を有するナノ共振器シリコンラマンレーザの開発(II)
〇市之瀬 陸人1、山崎 祥英1、石原 歩1,2、金丸 優太1、浅野 卓3、野田 進3,4、高橋 和1,2 (1.大阪公大院工、2.岡山大院環境生命自然、3.京大院工、4.京大高等研究院)
キーワード:
シリコンフォトニクス、シリコンラマンレーザ、ナノ共振器
我々はこれまで,光通信で最も重要な波長帯であるC-band(1.55 mm帯)において,高Q値ナノ共振器を用いた超低閾値シリコンラマンレーザの開発に取り組んできた.ラマンレーザは,広い波長範囲でレーザ発振が可能という特長を持つことから,C-band以外の通信バンドへの応用も期待される.近年,C-bandの長波側に位置するL-band(1565〜1625 nm)の利用が増加しており,我々は前回,L-bandにおけるナノ共振器シリコンラマンレーザの発振動作(1580 nm)を報告した.今回,1600 nmを超える波長域で発振するナノ共振器シリコンラマンレーザの試作を行い,そのデバイス設計上の課題を明らかにしたので報告する.