講演情報
[9p-N221-11]ツイスト積層モアレフォトニック結晶における局在共振器モードの観測
〇(M1)伊藤 秀真1、伊藤 貴裕1、藤田 晃成1、權 晋寛3、角田 雅弘3、荒川 泰彦3、岩本 敏2、太田 泰友1 (1.慶應理工、2.東大先端研、3.東大ナノ量子機構)
キーワード:
モアレ超格子、微小光共振器
ツイスト積層モアレフォトニック結晶では、ツイスト角や層間距離を調整することでフラットバンド形成に基づく光局在が得られることが知られている。同構造は積層時におけるツイスト角や層間距離を変えることで共振状態を幅広く制御できるため、自由度の高い微小光共振器として注目されている。ごく最近、積層技術の開発が進み積層モアレフォトニック結晶による光共振観測の報告がなされたが、層間距離が制御されておらず実験 値はわずか数十に留まっている。今回我々は、転写プリント法を用いて層間にガラス薄膜を挿入し層間距離を制御することで、積層モアレ構造に基づく局在共振器モードの観測に成功した。同共振モードは利得としてQDを含む媒質において鋭いピークを示しており、レーザー発振が見込まれる。