講演情報
[9p-N404-1][第58回講演奨励賞受賞記念講演] 超伝導細線三端子素子におけるパルス駆動応答のシミュレーション
〇安川 直輝1,2,3、山梨 裕希4、吉川 信行4、西尾 太一郎1、馬渡 康徳2 (1.東理大、2.産総研、3.学振特別研究員、4.横国大)
キーワード:
超伝導細線クライオトロン、三端子素子、時間依存ギンツブルグ-ランダウ方程式
超伝導細線三端子素子のパルス駆動動作の理解を目的に、時間依存Ginzburg-Landau方程式と熱拡散方程式に基づく数値シミュレーションを実施した。電圧応答の解析により、チャネルでの超伝導-常伝導転移とその復帰が回路全体よりも迅速であるという既知の時間スケール差を再現可能であることを確認した。本手法は素子動作の詳細な時間ダイナミクス評価に有効であり、動作原理の理解や高性能化への貢献が期待される。