講演情報

[9p-P02-2]広帯域位相シフタを用いたノイズに埋もれた狭帯域スペクトルの抽出

〇木村 嘉1、鈴木 隆行1、丹治 はるか2 (1.明大理工、2.電通大レーザー研)

キーワード:

超短パルスレーザー、位相シフタ

Multiplex-CARS分光法は分子由来の振動モードを観測できる手法である。フェムト秒パルスを励起光として用いれば広帯域スペクトルの一括測定ができるが、同時に非共鳴背景光が問題となる。我々はこれまで非共鳴スペクトルとCARSスペクトルの相対位相を変え、スペクトルの変動成分の抽出によって目的のスペクトルを得る手法を実践してきた。本講演では、従来の光学遅延による変調ではなく波長板を用いた位相変調に着目し、その有用性を検証した。