講演情報

[16a-K203-9]リチウム過剰系層状酸化物正極の充放電による遷移金属のサイト間移動

〇廣井 慧1、尾原 幸治1、濱本 楽2、中塚 海斗2、乙倉 悠人2、大石 昌嗣2 (1.島根大材エネ、2.徳島大工)

キーワード:

結晶PDF解析、Li過剰系層状酸化物、X線全散乱測定

20回の充電および放電を施したNi過剰およびCo過剰のLi過剰系層状酸化物(LLO)正極に対し、Ag線源を使用したX線全散乱測定を行った。その結果を解析して得られた二体分布関数(PDF)を基に、詳細な結晶構造解析を行った。解析の結果、Ni, Co過剰いずれの試料においても、充電に伴ってLi層中に存在する6cサイトへの遷移金属元素の移動が認められた。また、遷移金属組成の違いによってLi層中の3aサイトと金属層中の3bサイト上の遷移金属元素の占有率が顕著に異なり、これがLLOの充放電容量および充放電特性に寄与している可能性が示唆された。

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