講演情報
[17p-K307-10]Snの準安定性の起源としてのトポロジカル相転移
〇(M2)花田 達希1、大池 広志2、平山 元昭1,3 (1.東大工、2.NIMS、3.理研)
キーワード:
トポロジカル相転移、Zak位相、準安定状態
Snは安定半金属相と準安定金属相を示す準安定物質であり,冷却速度の調節を利用した物性制御が可能である.物性制御を設計するには,物質相の準安定性を結合性やバンド構造などの電子状態から理解することが重要である.本発表では,Snの準安定性の起源は構造変化に伴う最近接結合の欠損と次近接結合の形成によるエネルギー競合であり,この結合性の変化はトポロジカル相転移によるZak位相の獲得として理解できることを示す.