日本畜産学会第132回大会

ランチョンセミナー(9月17日(火)12:00~13:00)

各ランチョンセミナーの情報は以下のページリンクからご覧ください。

ページ内リンク
1. 若手企画委員会主催ランチョンセミナー「第27回日本畜産学会若手企画シンポジウム」
2.企業企画ランチョンセミナー①「5-アミノレブリン酸(5-ALA)の家畜への影響について」
3.企業企画ランチョンセミナー②「アラビアガム、昆虫タンパク質の畜産利用についての最新情報」


<若手企画委員会主催ランチョンセミナー>

第27回日本畜産学会若手企画シンポジウム

12:00-13:00(第III会場)

『データの洪水』を乗り越えるすべ ~オミクス解析の観点から~
 岡田 大瑚(京都大学)
 

       世話人・座長:小川 伸一郎(京都大学)

近年の技術発展にともない、家畜に関する多種多彩なデータ取得が容易になってきました。しかし不慣れな方々は、「でっかいデータから何をどうすればどんなことが分かったことになるのか、それが分からない」、そんなお気持ちではないかと思います。本セミナーでは、ビッグデータ・オミクス解析を扱われてきた新進気鋭の先生をお招きし、これまでの経験をもとに話題提供いただきます。畜産研究者の皆さんが『データの洪水』に巻き込まれ溺れぬよう、うまく乗り切る術のヒントとなるであろうお話をしていただく予定です。是非多くの皆様に活発に議論・意見交換いただければと思います。

 


<企業企画ランチョンセミナー①>

 

5-アミノレブリン酸(5-ALA)の家畜への影響について
(物産アニマルヘルス株式会社)

12:00-13:00(第V会場)

5-アミノレブリン酸(5-ALA)の家畜への影響について

 

井上 亮(摂南大学)

5-アミノレブリン酸(5-ALA)は天然アミノ酸のひとつで、ヒトや動物、植物といったあらゆる生命体でエネルギーを産生する際に重要な働きを担っています。動植物の生命活動維持に必須となる物質のため、「生命の根源物質」とも呼ばれています。また、ミトコンドリアの機能の活性化や、酸化ストレスを軽減するという報告もあります。そのため、5-ALAはヒト用のサプリメント、化粧品、肥料、ペットのサプリメントなど様々な分野で活用されています。今回は、摂南大学の井上亮教授を講師にお招きして5-ALAの家畜、特にブタへの影響について、ご自身の研究成果も踏まえご紹介させていただきます。

 


<企業企画ランチョンセミナー②>

アラビアガム、昆虫タンパク質の畜産利用についての最新情報
(島貿易株式会社)

12:00-13:00(第VI会場)

胃潰瘍発生養豚場でのアラビアガム給与による死亡率低減
 塚原 隆充(株式会社栄養・病理学研究所)
アメリカミズアブの飼料としての有用性
 

川崎 淨教(香川大学)

【アラビアガム(AG)】AGはヒトでも食経験が豊富な水溶性食物繊維である。これ迄、家畜へのAG給与による腸管機能の維持・改善を報告してきた。一方、AG給与でラット胃潰瘍が改善されたという報告があったため、胃潰瘍発生養豚場でAGを給与した結果、死亡数が低下した。講演では改善メカニズムについても情報提供する。

【昆虫タンパク質】持続可能なタンパク質資源として注目されているアメリカミズアブ(BSL)の幼虫粉末を鶏や豚に給餌したところ、採卵鶏では卵黄重の増加や抗酸化能を亢進する可能性が示され、豚では豚肉の食味を改善するなど、一定の効果が認められた。本講演では、海外の研究事例も紹介し、昆虫タンパク質の飼料利用に関する情報提供を行う。