企業協賛シンポジウム

本大会は以下の企業協賛シンポジウムが開催予定です。

1.畜産領域における抗病性イムノバイオティクスとDNAマーカー融合活用の将来性
2.ちょっと待って!その飼料で大丈夫?-実験動物研究から飼料を考える-
3.様々なストレス曝露による家畜消化管微生物叢の変化と生産成績への悪影響


畜産領域における抗病性イムノバイオティクスとDNAマーカー融合活用の将来性
(協賛:株式会社エス・ディー・エス バイオテック)

9月17日(火)13:30~15:30 (第I会場)

  (ポスト)イムノバイオティクスの魅力と将来性
 北澤 春樹(東北大学)
    抗病性DNAマーカーの開発と将来性
 新開 浩樹(農研機構)
  (ポスト)イムノバイオティクス給与による効果
 須田 義人(宮城大学)
世話人・座長:北澤 春樹(東北大学)

 畜産業として重要な養豚では、豚流行性下痢や豚熱等の新興・再興感染症による突発的かつ甚大な被害が問題となる一方、下痢や呼吸器病など常在性感染症の蔓延も持続的な経済損失要因として長年解決すべき課題となっている。その解決に向け、衛生管理やワクチンに加え第3のアプローチとして、(ポスト)イムノバイオティクスと抗病性DNAマーカーの融合的活用により、豚が本来持つ自然免疫機能の底上げに着目した展開が大いに期待されている。本シンポジウムでは、イノベーション創出強化研究推進事業における我々の取り組みを一事例として紹介し、畜産における薬剤に依存しない新たな健全育成技術の将来展望について考える機会としたい。

  

ちょっと待って!その飼料で大丈夫?-実験動物研究から飼料を考える-
(協賛:EPトレーディング株式会社、株式会社京都動物検査センター、テクニプラスト・ジャパン株式会社、株式会社ケー・エー・シー)

9月18日(水)9:00~11:00(第I会場)

  飼料の滅菌方法の違いによる加齢マウスの表現型解析
 若菜 茂晴(神戸医療産業都市推進機構)
  飼料中の必須脂肪酸バランスが脳発生と行動に及ぼす影響
 酒寄 信幸(広島大学)
  マウスの行動実験を通して痛感した飼料の大切さ
 豊田 淳(茨城大学)
世話人・座長:豊田 淳(茨城大学)

 畜産研究者でもウシ、ブタなどの畜産動物ではなく、マウス、ラットなどの実験動物を用いて研究することがあると思います。畜産動物を用いた研究を実施する前に、マウス、ラットで予備検討することもありましょう。それでは、マウス、ラットにはどのような飼料を給与すべきでしょうか?各飼料メーカーは様々なタイプの実験動物用飼料を扱っており、ユーザーである研究者はどの飼料が自分の研究に最適であるのか、迷うはずです・・・。いや、皆様は飼料の選択に迷っているでしょうか?飼料の選択にはそれほど気をつかわず、動物施設で購入している飼料を自分が飼育する動物に給与しているのが実態ではないでしょうか?Cell, Nature, Scienceなどの所謂トップジャーナルに掲載されている論文のメソッド欄に研究で使用した飼料の記載がほとんど書かれていないのも、実験動物用飼料の置かれた状況を如実に物語っています。本シンポジウムではそんな実験動物用飼料にもっと注目してもらうため、また飼料の選択の重要性について周知するために、マウスの研究を通して得た最新の知見を紹介します。「これは意外だ!やばい!もっと飼料に気をつかわな!」と思えるようなデータも紹介されると思います。今一度、実験動物用飼料について見直してみませんか?皆様のご参加をお待ちしております。また、会場での活発なご議論を期待しております。

  

様々なストレス曝露による家畜消化管微生物叢の変化と生産成績への悪影響
(協賛:日本全薬工業株式会社)

9月18日(水)14:00~16:00(第I会場)

  ウシの生産ステージと消化管環境
 小池 聡(北海道大学)
  ニワトリのストレスと腸内細菌
 喜久里 基(東北大学)
  母豚の輸送ストレスと移動後の腸内細菌叢変化
 井上 亮(摂南大学)
世話人・座長:塚原 隆充(株式会社栄養・病理学研究所)

 家畜の生産成績と消化管内微生物叢が密接に関係していることが明らかとなり、各畜種での消化管内微生物叢の維持・改善に関する研究が関心を集めている。消化管内微生物叢は、遺伝背景や性差などの内的要因、ストレスや飼料などの外的要因で変化することが知られている。とくにストレスは消化管内微生物叢に悪影響を及ぼし、また生産成績も悪化させることから、ストレス負荷時の消化管内微生物叢を知ることは生産性の維持・改善にとって重要である。本シンポジウムでは、家畜飼養時に想定される様々なストレス(飼料変更、飼育面積、暑熱、輸送)による消化管内微生物叢の変化を、各畜種消化管内微生物叢研究のエキスパートに解説して頂く。