講演情報
[A-05-01]家庭における無意識の食品ロスを削減する介入のデザインと評価
*下田 剛士1、山本 篤毅1、山城 恭子1、村下 美香1、木村 浩明1、濱田 織人1、浅井 由剛1、早川 克美1 (1. 京都芸術大学大学院学際デザイン研究領域)
キーワード:
Food Waste、Design Thinking、Unconscious Behavior
本研究は、家庭系食品ロスの過半数を占める「過剰除去」のうち、特に野菜類における無意識な調理行動に着目し、意識と行動の変容を促す情報デザインの検討を目的とした。観察調査およびインタビューの結果、無意識の調理行動には、一時的な不注意による「うっかり」型と、可食部の認識不足に起因する「知らず知らず」型の2つの様態があることを明文化した。 特に「知らず知らず」型を、情報の欠如によって維持される行動と再定義し、トランスセオレティカル・モデル(TTM)における無関心期から関心期への移行を促す設計課題を設定した。具体的には、調理前のタイミングで可食部の情報を提示するため、擬人化表現とメッセージを用いた野菜パッケージをプロトタイプとして制作した。プロトタイプを用いて 成人26名を対象とした比較実験の結果、介入群において除去重量の低減傾向が確認されたほか、意識変化においては統計的な有意差が認められ、約6割の参加者に意識の更新が見られた。本研究の結果は、適切なタイミングでの情報提示と擬人化による受容性の向上が、日常の習慣化された無意識行動の再評価を促し、認知の更新を通じた行動変容に寄与する可能性を示唆している。
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