講演情報
[B-02-01]「わたしのマルシェはextreme」——デザイン環世界の極端事例としての「マルシェ的な場」の構造と機能——
*中島 郁子1 (1. 女子美術大学短期大学部)
キーワード:
inclusive design、Design Umwelt、Extreme User
本稿は、デザインの全体構造を体系化した「デザイン環世界」を提唱し、インクルーシブデザインの「Extreme User(極端事例)」という方法論を「場」へと転用することで、「マルシェ的な場」を極端事例として位置づける。15年・96回の実績を持つ三条マルシェを対象に、2025年11月には現地で開催した学会大会においても検証を行った。性質の異なる二つの文脈において、同一の構造が観察された。目的を固定しない閉じた小さな場は見通しがよく、専門知識の有無に関わらず参加者が自律的にデザイン行為を開始する。この「役割の解除と再実装」というメカニズムは三条マルシェ固有ではなく、マルシェ的な場の条件を満たす取り組みであれば同様の構造が存在すると考えられる。場がデザイン行為を喚起するという知見は、「人はデザインする生き物」なのかもしれないという問いへとつながる。
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