講演情報
[B-02-05]逆算思考とSFプロトタイピングを用いた地域交流拠点の創出プロセス日本遺産「有松」における地域交流拠点「moss ARIMATSU」の実践報告
*浅野 翔2,1 (1. フリーランス、2. 合同会社ありまつ中心家守会社)
キーワード:
F Prototyping、Backcasting、Community Hub
歴史的町並みが残る愛知県名古屋市有松地区を対象に、逆算思考を中核とした地域交流拠点の創出プロセスを報告する。従来の課題解決型アプローチに対し、本プロジェクトでは意味を事前に「設計」するのではなく、多様な参加者の環世界が交差する場において意味が「生成」される条件を段階的に耕すアプローチを採用した。2019年から3年間にわたるまちづくりワークショップ「プレー!アリマツ」では、SFプロトタイピングを援用して30年後の未来シナリオを共創し、価値観の抽出・共有、未来像の構想、空間への実装という段階的具現化プロセスを設計した。Hichert & Schultzの未来研究8類型に基づく分析では、出現する可能性・望ましい世界・行動計画の連動において強みが確認された一方、変化の証拠やモダリティ分類における課題も明らかになった。その成果として2024年4月に創出された地域交流拠点「moss ARIMATSU」は、約2年間で総利用件数498件、累積ユニークユーザー88名を記録し、ワークショップで描かれた未来像が利用者主導のプログラムとして展開されている。
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