講演情報
[B-06-02]地域におけるデザイン生態系の構造と駆動メカニズム山形県デザイン生態系リサーチプロジェクト
*長谷川 敦士1,2、齊藤 美咲1、岩澤 詩恵莉2、大田 菜緒2 (1. (株)コンセント、2. 武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科)
キーワード:
デザイン生態系、地域デザイン実践、制度設計
本研究は、山形県を対象として地域におけるデザイン生態系の構造と駆動メカニズムを明らかにすることを目的とする。フィールドワークおよびインタビュー調査をもとに、山形県工業技術センター・東北芸術工科大学・地域企業・デザイナーという4つの主要ステイクホルダーが相互に連関するネットワーク型構造を同定した。生態系の駆動要因として、工業技術センターが構築した「知る―学ぶ―つながる―実践する―評価される」というデザイン振興モデルに着目し、複数の施策が連動する「循環設計」がその持続性を支えていることを示した。また、東北芸工大による人材供給が地域のデザインリテラシー向上に寄与していること、地域デザイナーには「野生の図考」や「越境視点」といった固有の実践特性があることも明らかとなった。さらに、地域企業のデザインに対する認識も、ブランディングにとどまらずイノベーションマネジメントへと深化しつつある。本研究は、デザイン実践を個別プロジェクトではなく関係性と制度によって駆動される構造として再定位し、他地域のデザイン振興政策に示唆を与えるものである。
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