講演情報

[C-09-02]多様な子どもの共有体験を創出する遊具のインクルーシブデザイン現場のニーズと製品化要件に基づく包摂範囲と、その段階的拡大を目指す開発プロセス

*中村 詩子1、西村 顕1、後藤 雅人2 (1. 横浜市総合リハビリテーションセンター、2. 株式会社トッケン)
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キーワード:

Inclusive Design、Physical Disability、Play Environment

インクルーシブデザインの実践においては、単なる機能的課題の解決にとどまらず、多様なユーザーの「共有体験」をいかに創出するかが重要であると考える。本研究では、子ども向け乗用遊具「ゴーラウンド・サイクル」を対象に、身体的障害がある子どもたちも共に遊べるインクルーシブ遊具の開発プロセスを報告する。現場のニーズと、機能性、安全性、価格等の製品化要件の間に生じる課題に対し、段階的な試作検証と明確な意思決定によりバランスをとるデザイン実践のプロセスを示した。参考出展した結果、これまで一緒に乗ることが難しかった子どもたちも、まわりの子と同じ目線で共に楽しむ姿が見られた。これは、単に「安全に座れる機器」の完成にとどまらず、子どもたちの自発的な遊びを引き出し、多様な子ども同士の相互交流を促す「体験の創出」において、価値を生み出したと考える。インクルーシブデザインにおいては、一度にすべての理想を解決するのではなく、対象範囲を一歩ずつ広げていく持続可能なアプローチが重要である。本事例は実用性とデザインの両立を目指す社会実装に向けた好事例であり、今後の包摂的な遊び環境の拡大に寄与することが期待される。

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