講演情報
[D-03-03]グラフィックファシリテーションにおける見えていない価値の共有知化
―意味生成における関係構造―
*出村 沙代1、清水 淳子2、山中 康裕3 (1. 株式会社たがやす/北海道大学大学院環境科学院、2. 多摩美術大学、3. 北海道大学大学院地球環境科学研究院)
キーワード:
Graphic facilitation、Invisible values、Dialogue
本研究は、グラフィックファシリテーション(GF)において「見えていない価値」や暗黙知が、どのように共有可能かつ扱える知へと変換されるのかを明らかにすることを目的とする。ワークショップで生成されたグラフィックを、対話の過程を保持した構造的データとして分析した。結果として、意味は言語化されていない感覚の表出、要素の配置、関係の明示化といった段階を通じて生成され、特に要素間の関係構造が中核的役割を果たすことが確認された。これらの構造は全体の65.6%を占め、意味生成が個々の発話ではなく、配置と関係づけの中で成立していることが示された。また、このプロセスは循環的に展開し、継続的な意味の更新を可能にしていた。以上より、GFは単なる記録ではなく、対話と可視化を統合した意味生成の実践として位置づけられる。さらに、その再現性を支える実践者の育成と、可視化の効果を引き出すプログラム設計の重要性が示唆された。
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