講演情報
[PB-01]ポストWCAGにおけるアクセシビリティ理解の再構成— テクノエイブリズムと理解の差異、および合成ユーザーによる補助的検討 —
*山本 泰子1、水藤 琴乃1 (1. 株式会社コンセント)
キーワード:
accessibility、techno-ableism、synthetic persona
ウェブアクセシビリティはこれまで、WCAGに代表される技術基準への適合を中心に評価されてきた。しかし、この枠組みは実際の利用経験を十分に捉えきれていない。本研究では、当事者によるウォークスルー調査の再分析を通じて、アクセシビリティに対する理解を「基準」「経験」「仮想」の三層として整理した。その結果、同一の対象に対する理解は、どのような前提に基づくかによって異なるかたちで成立し、アクセシビリティ上の課題は単なる基準適合の問題ではなく、行為の成立条件として捉える必要があることが示された。さらに、合成ユーザーは評価主体ではなく、分析によって抽出された構造を具体的に想起可能な形で提示する媒介として機能することを示した。以上より、WCAGの枠組みを前提としつつ、実際の利用経験や文脈を含めてアクセシビリティを捉え直す、ポストWCAGにおける設計の考え方を提示する。
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