講演情報
[PB-13]住民の主観的な魅力を起点とした観光資源の創出に関する研究写真撮影ワークショップとインタビュー調査を中心に
*佐々木 遼太1、丸山 幸伸1 (1. 武蔵野美術大学 造形構想研究科)
キーワード:
Tourism、Co-design、Photography
本研究は、顕在化した観光資源を持たない地域において、日常に潜む潜在的な魅力を掘り起こし、新たな資源とする手法の解明を目的とする。従来の観光が歴史的な建造物等の既存の資源に依存し、供給者側の視点が強いのに対し、本研究では住民一人ひとりが抱く主観的な魅力が来訪の動機へ変換するプロセスに着目した。調査では鎌倉市住民を対象に、使い捨てカメラを用いた写真撮影ワークショップを実施し、撮影意図の分析から住民が認識する魅力を可視化した。その結果、住民の魅力として「地元ネタ」や「誇らしさ」等の9つの属性が抽出された。次に、これらの写真と説明文を地域外の人に提示した結果、「自身の経験との重ね合わせ」や「共感」を介して来訪の意欲が喚起されることが明らかになった。結論として、写真撮影と対話の手法は、日常に埋没した魅力を発見する有効な装置であり、住民の主観に基づく魅力が他者を誘引することを示した。今後は、来訪の意欲が実際の行動に結びつくかの実効性の検証、および主観的魅力を観光資源として社会実装するプロセスが課題である。
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