講演情報
[PB-20]外部者を地域の日常的文脈へつなぐ住民の役割と意義―北海道森町の取り組みを事例として―
*星野 沙恵1 (1. 武蔵野美術大学)
キーワード:
Social Innovation、Social Capital、Relationship Design
本研究は、地域プロジェクトにおいて、外部参加者を地域の日常的文脈へと適応させる一般住民(潜在的な水先案内人)の役割と意義を考察するものである 。 人口減少に悩む北海道森町を対象とした産学連携プロジェクトでは、行政や教育機関による「組織的支援」が不可欠な一方、そのネットワークは特定の層に偏りやすく、外部者が地域の深い文脈を把握しにくいという課題がある 。本研究では、コミュニティスペース「ヤマウミベース」での作品展示や聞き取り調査を通じ、外部者と地元をつなぐ「潜在的な水先案内人」となる住民に注目した 。 分析の結果、水先案内人の役割を果たすのは、自ら事業を営み住民と日常的に接触する個人事業主等であり、外部者の視点を地域の文脈へと「翻訳」する不可欠な機能を担っていることが明らかになった 。また、作品展示を媒介とした対話や、SNSを用いた滞在後の「弱い接続」の維持が、時間的・空間的制約を越えて日常文脈へ継続的にアクセスする環境を形成し、今後のデザイン実践における協力の土壌となることを確認した 。 本研究は、短期的な関わりを長期的な地域資産へと転換するための、住民起点によるオンボーディングの枠組みを提案するものである 。
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