講演情報
[PB-24]山形県の中小企業におけるデザイン活用の実態山形県デザイン生態系リサーチプロジェクト
*岩澤 詩恵莉1、長谷川 敦士1,2、大田 菜緒1、齊藤 美咲2 (1. 武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科、2. 株式会社コンセント)
キーワード:
Design Ecosystem、Regional Design、Design Management
本研究は、山形県の中小企業においてデザインがどのように導入・活用されているか、その実態とプロセスを明らかにすることを目的としている。既存資料の調査に加え、県内企業6社をはじめとする関係者へのインタビューを通じて分析を行った。調査の結果、企業におけるデザイン活用の対象と導入のきっかけは、「パーパス・経営ビジョン」「デザインマネジメント・イノベーションマネジメント」「製品・サービス開発」「ブランディング・コミュニケーション」の4領域に大別されることが分かった。また、山形県では「やまがた&Dスクール」などの支援策を通じて、企業がデザインを「知る・学ぶ・つながる・実践する・評価される」という一連のプロセスが段階的に支援されている。結論として、山形県の中小企業はデザインを局所的ではなく、企業の方向性決定から市場への具体的なアウトプットまで、全体的かつ統合的に活用していることが示唆された。その背景には、地域内で確立された一貫した支援エコシステムが存在しており、これが企業の経営課題に合わせた段階的なデザイン導入と実践を可能にする重要な土壌となっている。
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