講演情報
[PB-31]空き家の利活用を阻む・促す要因に関する研究―A県B町C地区の空き家所有者を対象とした調査―
*田中 琢也1 (1. 武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科)
キーワード:
空き家、コモンズ、縮小地域
本研究は、縮小地域における空き家所有者の利活用に関する意思決定に影響を与える阻害要因と促進要因を調査する。特に、合意に基づくルールのもとで共同利用・管理される場として定義される「共有地」モデルが、従来の1対1の賃貸よりも効果的に阻害要因を解消しうるかという点に焦点を当てる。2名の所有者を対象とした半構造化インタビューにより、3つの阻害要因(所有権の放棄への感情的・象徴的障壁、相続登記の未完了などの手続き的障壁、未知の利用者への対人的責任の障壁)と、3つの促進要因(信頼できる関与者の可視化、利用者と利用状況の継続的可視化、共有地モデルへの親和性)が確認された。これらの知見は、Ostromの設計原則が空き家所有者の共有的利活用の受容条件を理解するための有望な分析的枠組みを提供することを示唆する。
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