講演情報
[PB-45]デザインの基地をデザインする実践
*吉田 洵、小早川 真衣子1 (1. 千葉工業大学 先進工学部 知能メディア工学科)
キーワード:
design project、co-design、community
本稿は、異なる背景をもつ人々が共にデザイン活動を行う「デザインの基地」の形成を目的とした実践の記録である。筆者は当時所属していた研究室を対象に、まず環境の清掃や整頓といった「整備」を行い、快適な作業空間の維持を試みた。しかしその結果、筆者が管理者、他の学生が利用者という受動的な関係が生まれ、協働的な活動の支障となることが明らかになった。また、研究室の空間は個別の作業に特化していることも観察により判明した。そこで、空間構造そのものを再編する「開墾」へとアプローチを転換し、テーブルの加工や小上がりの設置などをデザインプロジェクトとして実践した。これにより、多様な人とその活動を許容する柔軟な場づくりを目指した。実践直後は目立った変化が見られなかったものの、その研究室に所属するある世代の学生たちが主体的に空間を活用・改変し始め、結果として「デザインの基地」が実現した。この現象から、場のデザインは完成時点ではなく、その後の人々の関わりの中で価値が発現することが示唆された。
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