講演情報

[PB-55]参画型デザイン教育における「共創」がもたらす心理的変容の検証

―がん患者向け補助具開発を通じたポジティブ感情の生起―

*餘久保 優子1、森田 綾1、木村 美代2 (1. 金沢学院大学 芸術学部 芸術学科、2. 石川県がん安心生活サポートハウス)
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キーワード:

インクルーシブデザイン、ユーザ参加型、3Dプリンティング

本研究では、がん患者向け補助具の開発における共創プロセスが、学生(設計者)と患者(ユーザ)双方の心理的変容に与える影響を検証した。学生が患者の潜在的ニーズを抽出し、プロトタイプの製作と評価を反復的に行うユーザ参加型のデザインアプローチを採用した。 その結果、学生は患者との対話および協働を通じて、利用者の身体的・心理的状況に対する共感性を深化させ人間中心設計(HCD)の視点を体得した。一方、患者は、自身の潜在的ニーズが具体的な形として具現化される過程に参画することで、自己効力感の向上および心理的充足感を得る傾向が示された。 以上の結果より、ユーザ参加型デザインの共創プロセスは、機能的製品の開発にとどまらず、設計者と利用者双方の心理的ウェルビーイングの向上に寄与する可能性が示唆された。さらに、本アプローチは教育的価値と支援的価値を同時に創出し得る設計手法であると考えられる。

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