講演情報

[PB-69]視覚と触知覚を用いたコーヒーの味わいの表現方法

*髙橋 健太1、佐藤 浩一郎2、寺内 文雄2 (1. 千葉大学大学院 融合理工学府 創成工学専攻 デザインコース、2. 千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

多感覚知覚、表面粗さ、コーヒーの味わい

本研究は、視覚と触知覚を用いてコーヒーの味わいを直感的に想起させる新たな表現手法を提案することを目的とする。従来の図表や専門用語による表現は、専門知識を持たない消費者にとって直感的な理解が難しいという課題があった。まず、質感の異なる素材を用いた印象評価実験により、表面の粗さやざらつきが苦味やコクの想起と関連し、特に研磨紙においてその傾向が顕著であることを確認した。続いて、16種類の番手の研磨紙を用いた検証を行い、表面が粗くなるほど苦味を強く想起する関係を明らかにした。さらに、焙煎度を表現した「色(赤茶・茶・黒)」と「粗さ」を組み合わせたサンプルの評価を実施した結果、色が暗く表面が粗いほど「苦味」と「重厚感」を強く想起させ、色が明るく滑らかなほど「すっきり」とした印象を与えることが確認された。これらの結果を基に、質感と色を統合したパッケージや販促物を試作し、言語や図表を補完、代替する直感的な味わいの表現方法としての有効性を示した。これにより、専門知識の有無に関わらず、消費者が直感的にコーヒーを選ぶ体験ができる可能性を提示した。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン