講演情報

[1K0105-09-05]未利用の石炭層の有効活用を目指した露天掘り炭鉱における原位置石炭地下ガス化実証実験

○入口 梨佳1[博士課程]、濵中 晃弘1、板倉 賢一2、出口 剛太4、高橋 一弘2、児玉 淳一3、笹岡 孝司1、島田 英樹1 (1. 九州大学、2. 室蘭工業大学、3. 北海道大学、4. 地下資源イノベーションネットワーク)
司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

キーワード:

UCG、ガスクロマトグラフ、水素生成、生成ガス、三笠市

これまで実施してきた人工炭層および原位置での石炭地下ガス化(UCG)実験の成果に基づき,露天掘り炭鉱の採掘縁辺部に露出した未採掘の石炭層を対象として原位置UCG実証実験を実施した。本試験の目的は,将来的に未利用の石炭資源へのUCG適用によるCO2排出量実質ゼロの水素製造を商用化するために,基礎的なガス化方式の現場適応性を評価することである。さらに,将来的にUCGガスから分離・回収されるCO2を循環利用する可能性を検討するため,従来の空気と純酸素の混合気体の代わりにCO2と純酸素を混合した酸化剤を用いる “CO2UCG” 試験を期間中に3回実施した。実験では,炭層傾斜に沿って深さ30 m程度の2本のUCG孔(同軸孔と補助生産孔)を掘削し,2本の孔が交差する付近で石炭に着火した。着火後は,同軸孔に挿入した注入管から酸化剤を燃焼領域へ供給し,同軸孔と補助生産孔周辺の石炭を燃焼・ガス化させた。発生したUCGガスは,マイクロガスクロマトグラフで分析し,ガス化炭量,UCGガスの生産量およびガス成分等を評価した。本論文では,原位置UCG実証実験から得られた知見について報告する。