講演情報
[LS1]「独り立ちをするときに役に立つ凝固検査の基礎知識」~遭遇する可能性のある異常値、および敗血症バイオマーカー(プロカルシトニン:PCT)について~
*福田 剛1、須永 宏行1 (1. 積水メディカル株式会社 検査事業部 カスタマーサポートセンター 学術企画グループ)
【はじめに】 『検査の始まりは採血である』と言われるように、採血手技や採血管の取扱いが正しくないと、正確な検査値を報告することはできない。特に、「採血直後の転倒混和」および「採血量の順守」が重要である。採血手技・採血管の取扱いと検査値への影響を良く理解しておくことが、正確な検査を迅速に実施・報告する上で重要である。本セミナーでは、これから独り立ちをするみなさま、さらに、育成・支援に関わるみなさまのお役に立てる内容として、採血・採血管の取扱いから遭遇する可能性のある凝固検査の異常値のポイントについて情報提供させて頂く。また、汎用自動分析装置に搭載可能な敗血症バイオマーカー(PCT)について紹介する。
【採血・採血管取扱いについて】 真空採血管は患者血液を保護し、同時に検査に携わる医療従事者の安全を守るため、十分な強度と医療安全を考慮した構造が求められている。真空採血管内には検査の目的毎に必要な薬剤(凝固促進剤、血清分離剤、または抗凝固剤など)が収容されている。「採血直後の転倒混和」が最も重要であり、転倒混和の不足や遅れは各種のトラブル発生頻度を上昇させると考えられる。また、凝固検査用採血管は他の採血管と比べて再採血の発生頻度が4倍以上高いことが報告されている。
【遭遇する可能性のある凝固検査の異常値】 凝固検査の異常値に遭遇した場合、まず前回値や関連する検査項目を確認し、その上で臨床側に緊急報告(パニック値の報告)を行うことが必要である。この時、誤った結果を報告しないようにするために、異常値の由来を迅速に識別できる能力が重要となる。
【敗血症バイオマーカー(PCT)】 ラテックス免疫比濁法(LTIA法)を用いた敗血症バイオマーカー(PCT)は、汎用自動分析装置に搭載可能なため、分析装置の集約化を可能にする。さらに「約10分で測定可能」なことから、迅速報告に寄与することができ、検査室の運用改善に貢献できる。さらに、PCTの臨床的有用性について情報提供する。
【まとめ】 本セミナーでは、これから独り立ちするみなさま、さらに、育成・支援に関わるみなさまの双方にとって役立つ情報の共有化を目指す予定である。これにより、患者様に由来する異常値に加えて、プレアナリティカルなプロセス(薬剤の影響を含む)に由来する異常値を的確に識別できる能力の向上が期待できる。
<連絡先>TEL:03-5520-1355 住所:東京都江東区有明3-5-7 TOC有明イーストタワー8階
【採血・採血管取扱いについて】 真空採血管は患者血液を保護し、同時に検査に携わる医療従事者の安全を守るため、十分な強度と医療安全を考慮した構造が求められている。真空採血管内には検査の目的毎に必要な薬剤(凝固促進剤、血清分離剤、または抗凝固剤など)が収容されている。「採血直後の転倒混和」が最も重要であり、転倒混和の不足や遅れは各種のトラブル発生頻度を上昇させると考えられる。また、凝固検査用採血管は他の採血管と比べて再採血の発生頻度が4倍以上高いことが報告されている。
【遭遇する可能性のある凝固検査の異常値】 凝固検査の異常値に遭遇した場合、まず前回値や関連する検査項目を確認し、その上で臨床側に緊急報告(パニック値の報告)を行うことが必要である。この時、誤った結果を報告しないようにするために、異常値の由来を迅速に識別できる能力が重要となる。
【敗血症バイオマーカー(PCT)】 ラテックス免疫比濁法(LTIA法)を用いた敗血症バイオマーカー(PCT)は、汎用自動分析装置に搭載可能なため、分析装置の集約化を可能にする。さらに「約10分で測定可能」なことから、迅速報告に寄与することができ、検査室の運用改善に貢献できる。さらに、PCTの臨床的有用性について情報提供する。
【まとめ】 本セミナーでは、これから独り立ちするみなさま、さらに、育成・支援に関わるみなさまの双方にとって役立つ情報の共有化を目指す予定である。これにより、患者様に由来する異常値に加えて、プレアナリティカルなプロセス(薬剤の影響を含む)に由来する異常値を的確に識別できる能力の向上が期待できる。
<連絡先>TEL:03-5520-1355 住所:東京都江東区有明3-5-7 TOC有明イーストタワー8階
