講演情報

[GP32]健診におけるCAVIと久山町スコア判定による検討

*石井 悠斗1、角床 香織1、永田 佳子1、安部 信行1、田原 純子1、藤代 健太郎1 (1. 一般財団法人 日本健康増進財団)
【目的】動脈硬化予防に関するものに各種検査データからスコア化しリスク判定に用いられている。当財団の健診結果から動脈硬化の判定に用いられている久山町スコアと当財団で実施している動脈硬化検査CAVIとの関連性について検討した。
【対象・方法】対象は2023年度当財団の健診受診者からCAVIと久山スコアの検査を実施した40~69歳の男性3929例(平均年齢52.2±8.1歳)女性6399例(平均年齢53.8±7.6
歳)計10328人である。CAVI値は7.9以下を動脈硬化正常、8.0~8.9までを軽度、9.0以上を動脈硬化高度と3群に分けて検討した。一方久山スコアは日本動脈硬化学会の動脈硬化疾患予防ガイドライン2022年版の基準に従って各検査値からスコア化し低リスク、中リスク、高リスクに分類した。但し2023年度の問診票の既往歴、治療歴で糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、腎不全を有するものは除外した。
【結果】CAVI値7.9以下では男性久山低スコアの1331例(65.3%)、中スコア704例(34.6%)、高スコア1例のみ。女性では低スコア4016例(95.8%)、中スコア175例(4.1%)、高スコアでは0例であった。CAVI値8.0~8.9の軽度では低スコア男211例(13.1%)、中スコア1288例(79.9%)、高スコア113例(7.0%)であった。女性では低スコア1122例(52.5%)、中スコア1014例(47.5%)、高スコア0例であった。CAVI高度では男低スコア0例、中スコア224例(79.7%)、高スコア57(20.3%)、女性では低スコア19例(26.4%)、中スコア53(73.6%)、高スコア0例であった。
【結語】CAVI値と久山スコアから動脈硬化リスクを検討した結果CAVI値が高値になるほど久山Sスコアにおいても中リスクから高リスクにシフトしていく傾向があることが判明した。

連絡先:一般財団法人日本健康増進財団 角床香織 電話番号:0354208014