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[1A07]直接代理反応法による中性子入射断面積の決定(1) 代理反応による複合核崩壊確率の測定

*牧井 宏之1、西尾 勝久1、オルランディ リカルド1、石井 哲朗1、廣瀬 健太郎1、塚田 和明1、浅井 雅人1、洲嵜 ふみ1 (1. JAEA)

キーワード:

代理反応、崩壊確率、タンデム加速器、核子移行反応

中性子ビームを用いた直接測定が困難な核種の断面積を導出するため、重イオンビームを用いた核子移行反応によって中性子入射反応と同じ複合核を生成してその崩壊確率から中性子断面積データを導出する代理反応法の開発を進めている。本研究では、複合核の崩壊確率から核分裂断面積、捕獲断面積、弾性散乱断面積および(n, 2n)断面積を同時に導出するための検出器システムを構築し、原子力機構東海タンデム加速器施設からの3Heビームを243Am標的に照射して測定を開始した。本発表では、241Amの中性子入射反応の代理反応である、243Am(3He, 4He)242Am反応測定について報告する。