講演情報
[1A08]直接代理反応法による中性子入射断面積の決定(2) 代理反応による複合核崩壊確率の計算
*岡田 和記1、西尾 勝久1、岩本 修1、Orlandi Riccardo1 (1. JAEA)
キーワード:
代理反応、崩壊確率、核反応モデルコード、統計模型、スピン分布
代理反応は、加速イオンを用いた核子移行反応によって中性子入射断面積を求める手法であり、中性子ビームを用いた実験では測定が難しいデータを取得することができる。一方、2つの反応では複合核のスピン分布に差が生じるため、この効果を評価する必要がある。本研究では、核反応モデルコード(CCONE)を用いて、代理反応によって生成された242Am*複合核の各チャンネル(核分裂、γ放出、1n放出、2n放出)への崩壊確率を計算し、スピン分布の違いが結果に与える影響について議論する。実験で得られる崩壊確率との比較によりモデルパラメータを決定づけることで、中性子入射反応における崩壊断面積を代理反応から推定するアプローチの確立が期待される。