講演情報

[1F04]異種材料積層型RC複合構造についての耐衝撃性の解析的検討

*辻村 潤二1、奥田 幸彦2、西田 明美2、山形 浩史1 (1. 長岡技科大、2. JAEA)

キーワード:

異種積層材、局部損傷、斜め衝突、数値解析

新規制基準では、航空機等の飛翔体が原子力施設に衝突する事象に係る規制が新設され、建屋等構造物では飛翔体衝突に対する安全対策が求められている。一般的な原子炉建屋に使われている鉄筋コンクリート(RC)構造では、飛翔体衝突によって貫通・裏面剥離といった局部破壊が生じ、要因として衝突時に被衝突物に生じる応力波の伝播による影響が考えられている。本研究では、応力波の波としての性質に着目し、衝突時にRC板中に伝播する応力波を阻害することで局部破壊の低減ができないかと考えた。応力波は、材質が異なる不連続面では透過する波と反射する波が生じ、材質の組み合わせによって透過率を小さくすることができる。それらを踏まえ、RCにゴムや鋼材等の異種材料を積層した異種材料積層型RC複合構造を考案し、汎用CAEソフトウェアであるLS-DYNAで衝突解析を実施した。RCとゴムを積層した複合構造では、RC構造と比較して裏面の損傷を低減する結果が得られた。

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