[1G07-11] 圧力容器鋼

15:00 〜 15:15

[1G08] A533B鋼シャルピー破面上亀裂先端部のその場WB-STEM観察

*吉田 健太¹、宮田 穂高¹、横江 大作²、加藤 丈晴²、遠藤 美奈子³、熊野 秀樹³、嶋田 雄介⁴、渡邉 英雄⁴ (1. 東北大、2. JFCC、3. 中部電力、4. 九州大)

キーワード：

原子炉圧力容器、転位、透過電子顕微鏡、その場観察

原子炉圧力容器母材（A533B 鋼）のシャルピー衝撃試験破面に形成した亀裂先端の応力集中部位のその場WB-STEM焼鈍試験を実施した。 FIB-SEMのEBSD-KAMマップにより亀裂先端の格子ひずみを特定し、その周囲50µm程度の領域から、膜厚200nmの薄膜試料 をマイクロサンプリングした。その薄膜試料を WB-STEM 観察し、室温から 600℃まで焼鈍、 転位の動的な挙動を動画で記録、独自開発したスキャン像用の画像補正（MPPM補正）法を用いて解析した。それにより、粒界析出物に起因する不均一な転位ネットワーク形成および熱緩和過程を明らかにした。