講演情報
[2A01]炭素資源と原子力の協働プロセス21世紀後半に向かうエネルギートランジションと原子力の方向
*堀 雅夫1 (1. 原子力システム研究懇話会)
キーワード:
バイオマス、協働プロセス、炭化水素燃料、バイオチャー、ネガティブエミッション
エネルギー利用によるCO2排出を実質ゼロにするためには、電力は原子力と再生可能エネルギー(主に変動再エネと水力)に依存し、非電力エネルギーはバイオマスなどの炭素資源を利用したクリーン燃料に依存することが必要になる。
本研究では、バイオマスと原子力熱を用いた協働プロセスにより生成される炭化水素燃料について、今世紀後半における世界的な供給可能性を評価した。また、このプロセスに炭化反応を組み込み、バイオチャーを生成して大気中のCO2を除去する効果についても検討を行った。
これらの結果から、今世紀後半に向かうエネルギートランジションにおいて、原子力は単なる電力供給手段にとどまらず、炭素資源と原子力の協働プロセスを通じて、燃料供給やネガティブエミッションの実現においても重要な役割を果たし得ることを示した。
本研究では、バイオマスと原子力熱を用いた協働プロセスにより生成される炭化水素燃料について、今世紀後半における世界的な供給可能性を評価した。また、このプロセスに炭化反応を組み込み、バイオチャーを生成して大気中のCO2を除去する効果についても検討を行った。
これらの結果から、今世紀後半に向かうエネルギートランジションにおいて、原子力は単なる電力供給手段にとどまらず、炭素資源と原子力の協働プロセスを通じて、燃料供給やネガティブエミッションの実現においても重要な役割を果たし得ることを示した。