講演情報
[2B01]金属箔の放射化法による中性子源からの中性子スペクトル測定法の開発
*鵜野 浩行1、上本 龍二1、日塔 光一2、上松 幹夫2、加美山 隆3、佐藤 博隆3、鬼柳 善明3 (1. 住重アテックス、2. 東芝TSI、3. 北大)
キーワード:
中性子エネルギースペクトル、放射化法、転写法、イメージングプレート、粒子輸送計算
共鳴吸収反応と閾核反応を利用して各種金属箔を中性子により放射化し、X線イメージングプレート(IP)への転写により、各反応に寄与した中性子束を求めることで中性子エネルギースペクトルを簡便に測定する手法を開発した。更に、生成核種をGe半導体検出器で同位体毎に定量することで、中性子エネルギースペクトルを校正する手法を開発した。具体的には、熱中性子から高速中性子までを測定するため、金属コンバータとしてDy, In, Au, Mn, Cu, Ni, Zn, Al, Moを選択し、コンバータと同じ金属で厚さの異なるステップウェッジと、熱中性子成分を除去し共鳴領域や高速中性子領域の測定を高効率化するCdフィルターを組み合わせてエネルギースペクトルを求めた。また、Ge半導体検出器を用いて校正した結果と粒子輸送計算(PHITS)の計算結果を比較して評価をおこなった。