講演情報

[2C09]燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備(20) デブリ模擬炉心の性能検査

*神川 豊1、新垣 優1、吉川 智輝1、長谷川 健太1、會澤 栄寿1、関 真和1、石井 淳一1、荒木 祥平1、井澤 一彦1、郡司 智1 (1. JAEA)

キーワード:

STACY更新炉、福島第一原子力発電所、臨界実験、燃料デブリ、使用前事業者検査、デブリ模擬炉心

定常臨界実験装置STACYは、燃料デブリの臨界特性を実験的に明らかにするために、軽水減速非均質炉心への更新が完了し、2024年8月に運転再開した。STACYは性能確認試験を進めるとともに、燃料デブリの核特性を把握するため、デブリ構造材模擬体を装荷した炉心に係る使用前事業者検査に伴う試験運転中である。また、燃料デブリの性状を模擬した実験において、炉内構造物と燃料との混合物を想定した実験のため、棒状燃料と同様の形状に加工したステンレス鋼(デブリ構造材模擬体(鉄))及びコンクリート模擬ペレットを充填したアルミニウム合金製の被覆管(デブリ構造材模擬体(コンクリート))を製作するとともに、実験試料等を挿入する、脱着式端栓を備えたジルコニウム合金製の円筒管(燃料試料挿入管)並びにアルミニウム合金製等の中空管(内挿管)を製作した。本発表では、デブリ構造材模擬体等の実験用装荷物の製作及び使用前事業者検査の状況を報告する。