講演情報
[2F09]過酷事故時のBWR原子炉建屋の下層階における水素挙動評価(1) 研究の背景・目的
*行木 拓実1、富田 邦裕2、松藤 芳宏2、水野 聡史1、米田 公俊3、西 義久3、湯淺 朋久3、斎藤 海希3、森田 良3 (1. 東京電力ホールディングス株式会社、2. 原子力エネルギー協議会、3. 一般財団法人電力中央研究所)
キーワード:
過酷事故、BWR、原子炉建屋、GOTHICコード、水素漏洩
原子力規制庁では、福島第一原子力発電所(1F)における事故の分析に係る検討会において、3号機の水素爆発は原子炉建屋の最上階ではなく、原子炉建屋下層階での水素爆発が起点になったと認識された。また原子力エネルギー協議会およびBWR事業者も、1F事故から得られた知見の重要性を踏まえ、自主的安全性向上に向けた様々な水素防護対策を検討することをアクションプランとして提示した。そしてこの中で「水素滞留・拡散挙動の評価手法構築・評価」を実施項目の一つと定め、原子炉建屋下層階に水素が漏洩した場合に、下層階において水素が滞留し得る天井窪み部等の条件を、汎用熱流動解析コードGOTHICを用いて評価することとした。