講演情報
[2F11]過酷事故時のBWR原子炉建屋の下層階における水素挙動評価(3) 天井窪み部の水素濃度に対する感度解析
*湯淺 朋久1、斎藤 海希1、米田 公俊1、西 義久1、森田 良1、富田 邦裕2、松藤 芳宏2、水野 聡史3、行木 拓実3 (1. 電中研、2. 原子力エネルギー協議会、3. 東電HD)
キーワード:
過酷事故、BWR、原子炉建屋、GOTHICコード、水素漏洩
構築した解析モデル体系を用いて、天井窪み部における水素の滞留・拡散挙動に関する感度解析を実施した。感度解析では、下層階の天井窪み部に関する寸法等を含む形状パラメータや、漏洩気体の温度・組成や建屋内初期温度・壁面厚さ等の流体・伝熱パラメータの影響を評価した。評価の結果、天井窪み内の水素濃度に対して、漏洩箇所から天井窪みまでの垂直距離および水平距離のパラメータの感度が最も高く、距離が近いほど水素濃度が高くなることが確認された。また、本評価で参照した新規制基準適合性審査での条件の範囲では、天井窪み部において水素濃度は上昇(濃縮)せず、可燃限界を超えることはなく、天井窪み部の中よりも上流側の天井付近における水素濃度の方が高くなることがわかった。