講演情報

[2G06]燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発(4) 酸化物粉末の懸濁水からの水素発生の試料高さ依存性の測定

*伊藤 辰也1、永石 隆二1、トエトエ アウン1、寺田 敦彦1 (1. JAEA)

キーワード:

酸化物粉末、懸濁水、水の放射線分解、水素発生、水素保持

燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発では、これまで塊状デブリに対する水素(H2)発生量評価手法の開発が進められてきたが、現在、粉状デブリに対する開発を進めている。ここで、粉状デブリが水中に懸濁した場合、デブリ中の放射線物質からの放射線によって水が分解してH2を生成するが、このH2が粉状デブリの懸濁水から放出して観測されたH2発生量は、懸濁水にH2気泡が保持されること(H2だまり)に伴い、その懸濁水試料の高さに依存することが予想される。この依存性を明らかにすることは、粉状デブリの収納や保管におけるH2発生やH2だまりといったH2安全管理を実現する上で重要である。そこで、本研究では、デブリの模擬としてセリアやジルコニアの酸化物を用いて、酸化物粉末の懸濁水からの水素発生の試料高さ依存性をγ線照射実験で測定して、これを水の放射線分解の液深効果と比較した。