講演情報

[2G07]燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発(5) 懸濁水内部の酸化物粉末の経時的な構造変化の数値解析

*寺田 敦彦1、永石 隆二1、トエトエ アウン1、伊藤 辰也1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

酸化物粉末、懸濁水、数値流体力学(CFD)解析、沈降、構造変化

燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発では、これまで塊状デブリに対する水素(H2)発生量評価手法の開発が進められてきたが、現在、粉状デブリに対する開発を進めている。ここで、新たな試みとして、粉状デブリと水の混合物中の「動き」や「変化」といった粉状デブリの経時的な状態を視覚的に捉える数値流体力学(CFD)解析に着手した。この「動き」や「変化」として現在、水の放射線分解に伴い発生して混合物中に保持されると予測されているH2気泡(H2だまり)に関連して、粘弾性流体中のH2気泡(バブル)の成長・挙動(液相と気相)、並びに混合物内部の経時的な構造変化(不均一化)(液相と固相)に注目して2相系の数値解析を進めている。本報告では、デブリの模擬としてセリアやジルコニアの酸化物を用いた、酸化物粉末の懸濁水内部の経時的な不均一化の解析の結果とともに、今後の課題や展開を紹介する。